2008.11.08 最新サーフボード新素材説明

BORST NEW.jpg EPS PARABOLIC .jpg

現在のサーフボードは急激に進化しております。今後は乗り手側にも知識が求められてくる時代です。
そこで新たな新素材や、新構造のあれこれをお教えします。
今回はEPSとPARABOLICについて・・・・・・好きなものだけに知識はつけておいてください。


EPSとは

EPSつまりポリスチレンフォームは、「Expanded Poly- Styrene」の略でドイツで生まれた発泡プラスチック系の断熱材です!!!!! その素材の特徴に注目され10年以上も前からサーフボードの材料として試行錯誤を繰り返され今日に至ってます。
フォームの素材を解り易く言うと、皆さんご存知の発砲スチロールの素材名称です。 発泡プラスチック系の断熱材である発泡スチロール(EPS)を、ブランクスメーカーが強度、難吸水性、シェイプのし易さを追求して開発を行い、サーフボードの素材へと進化したのです。皆さんご存知の発泡スチロールとは質感からして全く別物と思っていただいて良いです。ブランクスメーカー毎に製品名称はありますが、一般名称としてEPSという言葉が使われています。
発砲させたビーズ状のフォームで、エポキシ樹脂でグラスコーティングされています。従来のウレタンフォームに比べ非常にフォーム自体が軽く、ボードの仕上がり重量を簡単に軽くできます。エポキシ樹脂を使用しますので強度もPUボードよりもはるかに強いのです。
エポキシ樹脂はレジンのおよそ5?8倍の強度があります。エポキシ樹脂は1970年代からテストを繰り返されている素材であり、また、ボリスチレンフォームとの組み合わせで、ウィンドサーフィン用のボード素材として、かなり前から主流となっています。

2006年になり、EPSの精度がずばぬけて上がりました。先日のローワーズコンテストでシェーン・ベッシェンやシエィ・ロペス、他多数のプロが使用して、折れない(とされる)強度と適度なしなり、超軽量、そして シェイプの詳細な反映が魅力です。間違いなく近い将来主流になる新素材です。従来のフォームよりも浮力があり、ボードが軽く、取り回しが楽になり軽やかにサーフできます。テイクオフが早く、よく動くため、小波に向いています。体重のあるサーファーにはかなりお薦めできる新素材です。

しいて短所を言うならば、熱に弱く非常に高温のところなどには放置してはいけません(車内など)フォーム自体が縮む性質を持っています。個人差はありますが、軽量の為、ブレイクが速い波やボトムに直ぐに降りなければならない掘れ上がる波、オフショアが強いコンデションには、テイクオフがやや遅くなる弱点があります。言い方を変えれば風の無いコンデションや波のブレイク速度が遅い時などの方が、テイクオフが早く軽やかに動き、真価を発揮します。コンペテーターの方には必需品です。価格はフォームの価格、エポキシ樹脂の価格、製造工程などが増えるので価格も上がりますが。ボードの性能が上がり 強度も増し、ボードの寿命も長くなる事などを考えれば決して高くないと思いますよ!
今後は確実に普及していく画期的な新素材となるでしょう。

また付け加えるとEPSの製造工程で一切の特定フロンや代替フロンを使っていない為地球環境にもやさしい素材です。


PARABOLICとは

バラボリックブランクスとは(パラボリックとは、「放物線」という意味)、サーフボードのセンターにある1本のストリンガーを、左右のレールのやや内側に2本に分けてフォームに張り合わせてある構造。
センター部分の一番サーフボードの厚みのある部分は厚みがある為、ストリンガーの厚さや太さがボードの重量に影響してきました。このストリンガーが薄く細ければボードは軽く軽量なものに仕上がるのですがそれでは折れやすいボードになってしまいます。ストリンガーを2本に分け、レールの薄い部分に配分された為、ストリンガーはもともと1枚のものが2枚なった程度で、もとの大きさのストリンガーが2枚になったのではなく、さほどサーフボードが重たくなることもありません。
そして一番大事なことはサーフボードの性能です。サーフボードの製造において“しなり”は最も大切な部分です。このパラボリックはその“しなり”をセンター1本のストリンガーのボードよりもはるかにしなるボードが完成しました。
ここまではどのメーカーでも開発してきています。しなるボードほどねじれが大きく前後にしなると同時に左右にもねじれを起こしているという状況になり、せっかくボトムを流れる水流をコンケーブが捕らえきれない為、ねじれない構造のボードの方がスピードを維持し加速するという事に着目!!!!!!! ノーズとテール部分のセンター縦方向にストリンガーを入れることによりねじれをなくしました。その結果パラボリックボードの弱点であるノーズとテールの強度もまし、ボードのねじれも抑えた 加速性の優れたボードに仕上げました。もう一つの長所はセンターにストリンガーがあるためハンドシェープ工程においてもシェーピングマシンによるシェープにおいてもより正確にサーフボード作り上げられるという事です。

特徴を解りやすく言うと、ターン時にライダーが荷重をかけると、サーフボードは前後にしなると同時に、ボードが左右にねじれる力が働きます。しなるとしなりが元に戻る反発力(復元力)が働き、それによって加速する=ターンが伸びるという効果を生むが、同時にねじれがその効果を減少させてしまう。また、ねじれは、ロッカーやコンケーブなどボードの形状を歪ませるので、ターンやリッピング時にボードの性能を殺してしまうと言われる。新素材のEPSや新構造のパラボリックなどは、しなりの効果を高め、ねじれの欠点を減少させてライダーの思い通りにボードを動かすことや、しなりの効果を使ってターンをよりラディカルにしようという狙いがあります。
更に、EPSパラボリックのタイプは、軽量かつ強度のある最先端のサーフボードとなるでしょう!!!!!!!!!!!!!!!

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